真言宗の宗祖
弘法大師空海 (774~835)
真言宗のご本尊
大日如来
真言宗のお唱えする文句
南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)
真言宗の主な経典
大日経、金剛頂経、般若理趣経
真言宗の教え
真言宗は真言密教とも言い、「即身成仏」を教えの根幹にしています。 これは密教の修行の実践により、誰でもただちに仏になることができるという教えです。 密教の修行とは、身体の修行である身密、言葉の修行である口密、心の修行である意密で、あわせて身口意の三密修行と呼ばれています。天台密教を「台密」と称するのに対し、真言密教を「東密」と称する。真言宗の密教は東寺を基盤としたので「東密」と呼ばれた。
真言宗の歴史
7世紀中頃のインドで、当時衰退の傾向にあった仏教の復興運動がおきました。 この運動によって密教が盛んになり、西インドで「大日経」が、南インドで「金剛経」が成立します。 「大日経」は善無畏三蔵によって陸路で、「金剛経」は金剛智三蔵によって海路で中国に伝えられました。 中国に伝わった密教は、初めこの2派に分かれていましたが、空海の師匠である恵果和尚によって統一されます。 弘法大師空海は宝亀5年(774)讃岐国に生まれ、15歳で都にのぼり、仏教をはじめさまざまな学問を学び、各地の山野で修行しました。 そして密教の実践を学ため中国へ留学、恵果に入門します。 恵果は空海に会うなり「私はあなたが来るのを待っていました。すぐに密教の奥義を伝えましょう」と言ったそうです。 つまり恵果は1,000人を超える弟子の中から、正統な密教の継承者として空海を選んだのです。 空海は帰国後、全国行脚を経て真言宗を開きます。 真言宗は興教大師覚鑁が高野山座主の時に古義と新義に分かれ、その後さらに分化し多くの派が生まれてゆきます。
主な宗派と本山
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各山会に参画する真言宗十八本山(順不同)
- 古義真言宗系
- 金剛峯寺・・・高野山真言宗総本山(和歌山県伊都郡高野町高野山)
- 教王護国寺・・・東寺真言宗総本山(京都市南区九条町)
- 善通寺・・・真言宗善通寺派総本山(香川県善通寺市善通寺町)
- 随心院・・・真言宗善通寺派大本山
- 醍醐寺・・・真言宗醍醐派総本山(京都市伏見区醍醐東大路町)
- 仁和寺・・・真言宗御室派総本山(京都市右京区御室大内)
- 大覚寺・・・真言宗大覚寺派大本山(京都市右京区嵯峨大沢町)
- 泉涌寺・・・真言宗泉涌寺派総本山(京都市東山区泉涌寺山内町)
- 勧修寺・・・真言宗山階派大本山
- 朝護孫子寺・・・信貴山真言宗総本山
- 中山寺・・・真言宗中山寺派大本山
- 清澄寺・・・真言三宝宗大本山
- 須磨寺・・・真言宗須磨寺派大本山
- 新義真言宗系
- 智積院・・・真言宗智山派総本山(京都市東山区七条下ル東瓦町)
- 長谷寺・・・真言宗豊山派総本山(奈良県桜井市初瀬)
- 根来寺・・・新義真言宗総本山(和歌山県那賀郡岩出町)
- 真言律宗
- 西大寺・・・真言律宗総本山
- 宝山寺・・・真言律宗大