仏教では、お経を唱えるごとに煩悩を滅退せしめるという教えが伝えられている。数珠は本来、お経を何回唱えたかを数えるためのもの。念珠という呼び方は、手を合わせて念ずるということが由来し、通常は、使用前のものを数珠、人の手に渡り、使用されているものを念珠と呼ぶ。起源は古代バラモン教の教具とされ、仏教が日本に伝わり、念仏を唱えながら数珠を扱ったことから一般に広まったとされている。珠のの数は、世俗に生きる人々の煩悩の数を表す108個を基本として、半分の54個や4分の1の27個、「百万遍念珠」と呼ばれる10倍の1080個などさまざまの種類がある。