夏目 漱石
戒名
文献院古道漱石居士
ぶんけんいんこどうそうせきこじ
職業
日本の小説家、評論家、英文学者
死没
1916年12月9日没、満49歳
墓所
東京都豊島区・雑司ヶ谷霊園
概要
献の字は、賢の意であるといわれています。道号の古道も、文字通り雄勁な優雅な言葉です。筆名の漱石は、そのままの戒名となっています。
夏目漱石といえば、『吾輩は猫である』、『坊っちゃん』、『こころ』、いずれも八十年前に書かれた作品だが、いまだに人気は衰えず、そして誰にでも愛読されている本である。
漱石は、夏目家の四男として生まれたが、三歳の時に塩原家に養子にやられた。その後、養父母の不和が原因で、十歳の頃実家に帰った。中学は府立一中、そして東京大学英文科と秀才の道をたどった。 学校を出た年に、眼科に行った折に美しい女性に恋するが、結婚話がもつれ、東京が嫌になり松山へ行き中学教師となった。
その後、熊本の第五高等学校教授、ロンドン留学、第一高等学校教授、東京大学講師、と気分次第で住居を変える生涯だった。作家活動、持病の胃病、頭の病と闘いながら、漱石は五十歳という若い年でこの世を去る事となる。