「戒名は誰がつけますか?」の項目でも書いた通り、自分で戒名をつけることを「自誓戒」と言います。この自誓戒は「普段、仏教や寺院に関わりはないけれど、お葬式では伝統に従わなければ」と考える人たちに多く見受けられます。ただ流れのまま伝統に従うのも納得がいかないので「せめて戒名くらいは自分でつけたい」と行動を起こすのです。これは、無宗教であると認識している多くの日本人に当てはまる課題であると言えます。拠り所となる来世観や死後の世界観をイメージ出来ない人たちが、宙ぶらりんな状態のまま伝統に従うしかない空しい現実の表れと言えるのかもしれません。よく「戒名」の意味を知ってからつけて頂きたいと思います。