現在における戒名は、俗名と呼ばれる故人の生前の名前から一文字取ってつけられます。また「道号」には、生前の人柄や生き様を表す文字が使われるのが一般的です。
最近では『戒名大辞典』という書籍や『法名戒名作例大辞典』というCD-ROMも発売されており、僧侶も参照しているといいます。戒名に使用出来ない文字というのは基本的にはありませんが、なるべく使わない方が良い、戒名に適さないであろう文字は存在します。お経の中から選んだりいたします。そんなに難しい決まりはありませんから、常識的に見てイメージが良くない文字や表現、難字や奇字を避ける程度で良いのです。
なお、世間では「良い文字を用いると戒名料が高くつく」などと言われることがありますが、そんな事実はありません。仏教の精神に基づけば、絶対にあってはならないことです。